賀茂御祖神社(下鴨神社)
京都府京都市左京区下鴨泉川町59
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)
山城国一之宮、旧官幣大社
御祭神は、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと・西殿)、玉依媛命(たまよりひめのみこと・東殿)です。
正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」とよびます。
京都は鴨川を中心に町づくりがなされており、鴨川の下流にまつられているお社というところから
「下鴨(しもがも)神社」とよばれています。東西の二殿の本殿はともに国宝です。
賀茂建角身命は、古代の京都をひらかれた神さまです。
山城の国一宮として京都の守護神としてまつられています。
平安京が造営されるにあたって、まず当神社に成功のご祈願が行われました。
以来、国民の平安をご祈願する神社と定められました。
山城国『風土記』などに、玉依媛命が鴨川で禊(みそぎ─身を清める儀式)をされているときに、
上流より流れ来た丹塗の矢を拾われて床におかれたところ、矢は美しい男神になられ、結婚された。
そしてお子をお生みになったとの神話が伝えられていますので、古くから縁結、子育ての神さまとして信仰されています。
鳥居と社号標
この鳥居より約1kmの参道が続く
新緑まぶしい参道。
参拝は2008年4月下旬。
参道の木々と御神木
境内入り口の鳥居
連理の賢木(左)と相生社(右)
中央と右の木がつながっており、縁結びのシンボルとなっている
楼門(重文)
寛永五年造替、三間一戸楼門、入母屋造、桧皮葺
楼門
境内
左に舞殿、正面奥に橋殿、右に楼門
川の上に建てられた橋殿(はしどの・重文)
御蔭祭のとき、御神宝を奉安する御殿
右に橋殿。その奥、写真中央に細殿(ほそどの・重文)
細殿は、歌会や茶会等が行われる殿舎とのこと
川にかかる太鼓橋
境内
右手前より、舞殿、中門、御本殿と並ぶ
舞殿(まいどの・重文)
賀茂祭(葵祭)のとき勅使が御祭文を奏上され東游が奉納される
中門(ちゅうもん・重文)
賀茂祭、遷宮、行幸等々のとき祀官の座となる
中門を入ると、弊殿の前に十二支を祀る「言社(干支社)」がある。(重文)
言社の配置を示す掲示板
ひつじ・み
うま
さる・たつ、 いぬ・とり、 とら・う
い・うし、 ね
幣殿(重文)および幣殿廻廊(重文)
桁行五間、梁間二間、入母屋造、中央軒唐破風、桧皮葺
唐門(重文)
印璽社(いんじしゃ・重文)
印鑑・契約守護の神さまとして篤い信仰がある
西本殿・東本殿(国宝)
西本殿・東本殿
御本殿眺望場所から楼門側を望む。
緑と朱に彩られた美しい光景
摂社・三井神社(重文)
御祭神は、 中社:賀茂建角身命、 東社:伊賀古夜日売命、 西社:玉依日売命
式内社。『風土記』逸文「山城国」に、「蓼倉里三身社」とある社
左より、三井神社、神服殿
神服殿(重文)
行幸の節に玉座となる殿舎
供御所(くごしょ・重文)
供御所は(東の間)神饌を調理するところ
摂社・出雲井於神社
御祭神 建速須佐乃男命
末社:井上社
御祭神 瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)
末社:印納社
末社:愛宕社、稲荷社