熊野大社
島根県松江市八雲町熊野2451
熊野大社(くまのたいしゃ)
出雲国一之宮、旧国幣大社
御祭神は、「伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命
(いざなぎのひまなこ かぶろぎくまのおおかみ くしみけぬのみこと)」です。
※素戔嗚尊(すさのおのみこと)の別神名とされています。(出雲国造神賀詞にある神名)
※「伊邪那岐が可愛がられる御子で、神聖なる祖神であり、熊野に坐します尊い神である櫛御気野命」の意味。
創建は神代と伝えられ、詳細は不明。
「出雲国風土記」(西暦733年)には「熊野大社」と記され、「延喜式神名帳」(西暦927年)では
「熊野坐神社」と記されています。
火の発祥の神社として、「日本火出初之社(ひのもとひでぞめのやしろ)」とも称されており、
古来、杵築大社(きづきたいしゃ・現在の出雲大社)と並んで出雲国の大社として信仰を集めています。
中世には「上の宮(熊野三社・・・御祭神は、速玉・事解男・伊弉冉三神)」と
「下の宮(伊勢宮・・・御祭神は、天照大神・素盞嗚尊・五男三女)」に分かれていたとのこと。
1881年に両宮は合祀。現在地は「下の宮」にあたります。
意宇六社の一社。
※神魂神社、熊野大社、揖夜神社、真名井神社、八重垣神社、六所神社。
熊野大社の一ノ鳥居
松江市街から車で20分ほどの地に鎮座。
あまり観光地化されておらず、穏やかな感じの場所に驚いた。
参拝日は2009年4月17日
参道の松林
100mほど歩くと二ノ鳥居。
鮮やかな朱色の神橋が目を引く
二ノ鳥居
神橋から望む意宇川。美しい
橋上から振り返ると、二ノ鳥居の奥に新緑の山。
これまた美しい眺望
三ノ鳥居
神門
狛犬
神門より境内を望む。正面に拝殿
境内全景
拝殿
拝殿
御本殿
火の発祥の神社として、「日本火出初之社(ひのもとひでぞめのやしろ)」とも
称されている
御本殿
御本殿向かって左に鎮座する、伊邪那美神社
御祭神:伊弉冉命
伊邪那美神社
御祭神:伊弉冉命
御本殿向かって右に鎮座する、稲田神社
御祭神:真髪觸奇稲田姫命
境内。左奥に舞殿
舞殿
かつての拝殿
鑽火殿
燧臼(ひきりうす)、燧杵(ひきりきね)の神器が奉安されている
荒神社(右):御祭神は素盞鳴尊
稲荷神社(左)
素盞鳴尊が詠んだ歌碑
「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる この八重垣を」
境内
境内・右に神門
境内を出て、意宇川の上流にある「上の宮跡」に向かう
緑にあふれた美しい参道
上の宮跡までは約500m
「上の宮跡」
社殿はなく、草むらが寂しく広がっている
御神木
上の宮跡の石柱
伊邪那美神社、五所神社、事解男神社、
速玉神社、八所神社、久米神社
上の宮跡
緑の参道を通り、熊野大社へ。
黄色い草花が嬉しい