大塩八幡宮
福井県越前市国兼町22-2
大塩八幡宮(おおしおはちまんぐう)
御祭神は、誉田別天皇(応神天皇)、帯中日子天皇(仲哀天皇)、息長帯比売命(神功皇后)です。
仁和3年(887年)、「中納言紀友仲」が越前国府に流罪となります。
中納言は無実の罪を嘆き、現在の本殿の位置に榊を植え、
石清水の八幡神に都へ帰ることができるよう祈願を続けました。
寛平元年(889年)、その願いはついに叶い、喜ぶ中納言は寛平3年(891年)この地に社殿を造営し、
石清水八幡宮の神霊を勧請しました。これをもって大塩八幡宮の創建とします。
鎮座地は、かつて「大塩保(おおしおのほ)」の中心集落であったことから、
「大塩保八幡宮」と称されていました。
大塩八幡宮の一の鳥居
越前市国兼町の田園地帯に静かに鎮座。
参拝は2009年7月18日
二の鳥居
一の鳥居からは、約200m。背後に広がる森が美しい
苔蒸した参道の階段と社号標。
幻想的な佇まい。素晴らしい
びっしりと苔に覆われた参道。
立ち並ぶ杉もよい感じ
階上に立つ三の鳥居と神門
拝殿(重文)
室町時代の建立とされている。入母屋造り、柿葺き
拝殿を背後から
拝殿奥の弊殿
狛犬
弊殿
弊殿左の高岡神社(式内社)
御祭神:須佐之男尊
弊殿右の天国津彦神社・天国津比咩神社
御祭神:伊邪那岐尊、伊邪那美尊
弊殿右手の寿翁神社
御祭神:大山津見神、伊邪那尊、須佐之男尊、少名彦神、
大己貴神、大綿津見神
左に弊殿。その背後に御本殿
御本殿
「中納言紀友仲」が無実の罪を嘆き、榊を植えたとされる場所。
本殿保護のため、囲いと青色の網がかけられている
御本殿
御本殿のさらに奥に続く苔蒸した参道。
幽玄な雰囲気が漂う
参道の奥に立ち並ぶ三社殿
左から、源嫡神社、天八百萬比咩神社、高良神社
源嫡神社(東照宮)
天八百萬比咩神社(御祭神:伊邪那美尊)、
右に高良神社
三社殿のさらに奥に鎮座する
清務霊社(御祭神:舎人親王・他)
「木曽義仲本陣跡」の碑
この地は、かつて木曽義仲が陣を構え戦った場所のようだ
木曽義仲軍・古戦場の配置図
大塩八幡宮が鎮座する森。
いくつもの縁と業をもつ印象的な場所だった