貴船神社
京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
貴船神社(きふねじんじゃ)
旧官幣中社、全国の貴船神社の総本宮
御祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)。
奥宮には闇龗神(くらおかみのかみ)をお祀りしています。二柱とも水の神で、
古くより祈雨の神として信仰されました。
※貴船神社があるこの地は、鴨川の水源地とのこと。
創建の年代は不詳。
社伝では第18代・反正天皇の御代のご創建と伝えられ、
神武天皇の母である玉依姫の神霊が「黄色の船」に乗って現れ、水神をお祀りするよう神託を告げ、
この地に社を建てたことに始まるとされています。
※貴船神社(きふねじんじゃ)の名前は、この「黄船(きふね)」に由来すると伝えられています。
縁結びの信仰がある反面、縁切りの神としても信仰されており
「丑の刻参り」が行なわれた神社としても有名です。
一ノ鳥居
叡山電鉄叡山本線「貴船口」下車すぐ。
貴船神社の参道とは反対側に建てられている。
参拝は2009年4月中旬の平日
梶取社(かじとりしゃ)
一ノ鳥居付近に鎮座する。
黄色い船に乗った御祭神の梶(舵)を操られた神様をお祀りしている
梶取橋(かじとりばし)
朱の色合いが実に美しい。
この橋の先に「貴船口駅」があり、そこから約2.5km
歩いたところに貴船神社が鎮座している。
梶取橋上より一ノ鳥居を望む。
橋の下には、鴨川や淀川の源流である
貴船川が流れている
参道の「蛍石」
蛍の名所とのこと
参道沿いを流れる貴船川。
芽吹いた萌黄色の新緑が美しい
参道。奥に見える山は(たぶん)貴船山。
参道沿いには桜も咲いている
参道横に鎮座する梅宮社。
御祭神は、木花咲耶姫命
貴船川の清流。
せせらぎを聞きながら参道を歩く。実に気持ちがよい
川の対岸に鎮座する参道横の末社
烏帽子岩(えぼしいわ)
かつて、参拝者が水を浴びて身を清めた場所とのこと
二ノ鳥居
一ノ鳥居から徒歩30分。結構遠い
末社・白髭社(しらひげしゃ)
御祭神は、猿田彦命。二ノ鳥居の右奥に鎮座
貴船神社のシンボルとも言える、参道の石段。
美しい
参道の石段
神門
本宮の御社殿全景
神門を抜けると、横を向いた御社殿が現れる
本宮の拝殿
入母屋造り・切妻・向拝つき。
由緒書によると、貴船神社は江戸期まで、賀茂別雷神社の摂社とされていたのだと言う。
拝殿横より流れ出る山清水。
神社では「神水」と称している
本宮の御本殿
御祭神は、高龗神(たかおかみのかみ・水神)。
貴船神社は縁結びの信仰があり、参拝者のほとんどが若い女性だっ
御本殿の裏手に鎮座する末社。
左より、牛一社(ぎゅういちしゃ・御祭神:木花開耶姫命)、
川尾社(御祭神:罔象女命)
鈴鹿社(御祭神:大比古命)
御本殿のちょうど真後ろに鎮座
御本殿の右に鎮座する「権殿(ごんでん)」
御本殿裏。緑鮮やかな苔が美しい
石庭(せきてい)
天津磐境(あまついわさか)とも呼ばれ、
貴船石で船の形に石組みされた庭
神門とご神木の「桂」
樹齢400年、高さ30m
神門から参道階段を望む
奥宮への参道途中に「結社(ゆいしゃ)」があるが、
「奥宮参拝の帰りにお参りするのが古来からの習わし」とのことなので通り過ぎる
奥宮の鳥居
思い川
かつては「御物忌(おものいみ)川」と呼ばれた禊(みそぎ)の場所。
和泉式部が参詣時に恋を祈ったということから、
「思ひ川」と名が変わったと伝えられている
「つつみヶ岩」と奥宮参道
奥宮の神門
奥宮の境内全景
拝殿は工事中。その裏手に御本殿が鎮座している。
有名な「船形石」は拝殿の左に置かれている
奥宮境内の右手・鞍馬山側の森。
幽玄な気配がたちこめていた。
少し身震いをしてしまう
日吉社
御祭神:大山咋神
右に吸葛社(すいかずらしゃ)
御祭神:味耜高彦根命
左に鈴市社
御祭神:五十鈴姫命
。
船形石(ふながたいわ)
奥宮本殿のすぐ傍に置かれた、船の形(長方形)の石。
玉依姫が「黄色の船」に乗って鴨川をさかのぼり、
上流である貴船川のこの地に至った際、
船を人目に触れないように小石で積み囲んだものと伝えられている。
奥宮の御本殿
かつてはここが本宮だったそうだ。
御祭神は、闇龗神(くらおかみのかみ・水神)
社殿によれば、罔象女命、国常立神、玉依姫などともいわれている
御本殿の屋根
御本殿横の「権地(ごんち)」
奥宮の参道
木漏れ日が実に心地よい
奥宮の参道
木漏れ日が実に心地よい
結社の鳥居
結社(ゆいのやしろ)
別称:中宮(なかみや)。
御祭神は、磐長姫命(いわながひめのみこと)。
古来から縁結びの神様として信仰を集めている
結社の社殿
天の磐船
貴船の山奥で見つけられた船形の自然石。
社殿の横に置かれている
結社の社叢
神秘的な空気に包まれた場所。光の粒子が飛び交っている。
この奥には、祭祀を行った「雨乞いの滝(現在禁足地)」があるようだ。
左に見えるのは、ご神木の「桂」。樹齢約400年
参道の新緑を愛でながら、貴船神社をあとにする