戸隠神社・奥社
長野県長野市戸隠
tel:026-254-2001
戸隠神社・奥社(とがくしじんじゃ・おくしゃ)
旧国幣小社
御祭神は、天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)です。
戸隠神社の本社です。
創祀は嘉祥2年(849年)、学問行者によって開山。日本神話において、天照大神が「天の岩屋」にお隠れになった際、
天の岩戸を開いた「天手力雄命」を戸隠山の麓に奉斎した事に始まります。
天手力雄命が投げ飛ばした天岩戸が現在の戸隠山であるとの伝承も残されています。
その後平安時代後期以降は、天台密教や真言密教と神道とが習合した神仏混淆の戸隠山勧修院顕光寺となり、
修験道場戸隠十三谷三千坊として比叡山、高野山と共に多くの修験者や参詣者を集めました。
※明治時代の神仏分離令により、戸隠山顕光寺は寺を分離して神社となりました。
戸隠神社は、戸隠山周辺に鎮座する五社(奥社、中社、宝光社、九頭龍社、火之御子社)の総称です。
戸隠神社・奥社の駐車場より望む戸隠山。
「天手力雄命が投げ飛ばした天岩戸」であるとも語られている
奥社の参道入り口。
奥社までは約2km。比較的平たんな真っ直ぐな道が伸びている。
今回の参拝は2009年6月中旬(平日)の早朝。2年ぶり2回目の参拝
参道入り口の祠
「祓戸社」的な意味があるのだろうか
参道の両側に広がる樹林。
濃密な樹気が漂う
ひたすらに真っ直ぐに伸びる参道。
休日の昼ごろには、多数の参拝者が訪れるという
参道を歩いていると時々、「意思を持っているのではないか」と思えるような
印象的な木々に出くわす。
戸隠は修験道の聖地。行者たちの祈りが木々に残っているのかも知れない
木々と会話しながら真っ直ぐな参道を歩く
気温は20度ほど。歩いてもあまり汗をかかない。
前回の参拝は7月中旬ごろで、汗だくになりながら歩いていたのを思い出す
1kmほど歩いたあたりから参道は杉並木に変わる。
その奥に小さく随神門が見える
狛犬と随神門(かつての仁王門)
随神門
2年前来た時は、ちょうど屋根の吹き替え工事中だった。
以前の屋根はシダ植物などに覆われ緑色だった。(こんな感じ)
随神門
随神門を抜けると、本格的な杉並木が始まる。
無数の御神木が乱立するがごとくで、まさに異世界。
初めて来たときは度肝を抜かれた
杉の香りが満ちる参道。
夏場は、濃密な樹気がただようサウナのような感じになる
いろいろ驚きながら、感動しながら参道を進む
参道
参道
参道脇を流れる小川
参道の終盤、平たんだった参道は階段になる
階段の脇に鎮座する飯綱大明神
階段の勾配はだんだんきつくなる。
運動不足の方には少々きついかも
急な階段を登り終え、ついに到着、戸隠奥社(右)。
※左の社殿は九頭龍神社
戸隠神社・奥社の狛犬(角つき)
奥社の鳥居と御社殿。
その上方には戸隠山がそびえている
鳥居と社殿
戸隠神社・奥社社殿
山肌の斜面に接する場所に造られている。
社殿の後ろには洞穴があるのではないかと思われる
社殿の後方には石垣。石垣には空気穴がある。
かつては修験者の行場の一つだったのだろう
戸隠山
戸隠山と奥社
参拝メモ
今回の参拝は2009年6月中旬。
1年半ぶり、3度目の参拝。(奥社は2度目)
最初は2007年の夏、2度目は2007年の冬だった。
参拝にあたり、過去2度とも長野駅からバスを利用。
戸隠へ向かうバスは1時間に1本程度で、長野駅から中社までは約1時間かかる。
※バスの時刻はこちらを参照。
バスを利用する場合、中社から奥社までは徒歩で赴く。
「神道(かんみち)」という山道をゆくのだが、約20分ほどかかる。
ゆっくりと自然に浸る旅がしたければ、神道を歩くことをお勧め。
※宝光社や観光施設などをいろいろまわりたいのであれば、レンタカーがお勧め。
(今回はレンタカーを利用した)
2度目の参拝は冬(12月下旬)だったのだが、戸隠の冬は雪に埋もれる。
雪の中、中社は何とか参拝できるのだが、奥社へ赴くのはちょっと厳しい。
春になっても、奥社はしばらく雪に埋もれる。
神社に確認したら、参道から雪がなくなるのは5月下旬ごろとのこと。