廣田神社
兵庫県西宮市大社町7番7号
廣田神社(ひろたじんじゃ)
旧官幣大社
御祭神は、天照大神荒魂(御名=撞賢木厳之御魂天疎向津媛命・
つきさかきいつのみたまあまさかるむかいつひめのみこと)です。
脇殿に、住吉大神、八幡大神、武御名方大神、高皇産霊神をお祀りしています。
神功皇后が三韓征伐に出発する際、天照大御神より「和魂が天皇の身を守り、
荒魂が先鋒として船を導くだろう」とのご神託がありました。
戦いの帰途に難波の港を目指しますが、港の目の前で船が進めなくなってしまいます。
そこで神意をうかがうと、天照大神より「荒魂を皇居の近くに置くのは良くない。広田国に置くのが良い」との
託宣があります。そこで皇后は、葉山媛に天照大神の荒魂を祀られ、
これをもって廣田神社の創建とされています。
このとき、生田神社、長田神社、住吉大社に祀られることになる神からも託宣があり、
それぞれの神社の鎮座が行われました。
廣田神社の注連柱
西宮神社からタクシーで10分(JR西宮駅からは徒歩15分)の地に鎮座
廣田神社の参道
「西宮」の地名は、廣田神社の別称。
西宮神社は、かつては廣田神社の末社であったという
参道を抜けると視界が広がり、右手に拝殿を拝することができる
蒼天下の拝殿。実に清々しい。
勇壮な神明造りの屋根。しばし見惚れてしまう
拝殿
御本殿
御祭神は、天照大神荒魂
第一脇殿 住吉三前大神(筒之男三神)
第二脇殿 八幡三所大神(應神天皇、神功皇后、仲姫命)
御本殿の右手に鎮座
第三脇殿 諏訪健御名方富大神(大国様の御子神)
第四脇殿 高皇産霊大神(宮中八神殿の主神)
御本殿の左手に鎮座
御社殿の左には社叢が広がり、その前には末社が並ぶ
松尾神社
五末社
(八坂神社・子安神社・春日神社・地神社・稲荷神社)
伊和志豆神社(いわしずじんじゃ)
御祭神は、伊和志豆之大神
齋殿神社(ときどのじんじゃ)
御祭神:葉山媛命(はやまひめのみこと)
御祭神を鎮祭された際の最初の齋宮(いつきのみや)
境内に広がる社叢
境内総面積は約53,000㎡とのこと
かつては、全国神社に冠たる二十一社に名を連ねた廣田神社。
現在は参拝者もまばら。
しかしその分、威厳に満ちた整った場が保たれていた