由豆佐賣神社
山形県鶴岡市湯田川字岩清水86
由豆佐賣神社(ゆずさめじんじゃ)
御祭神は、中座に溝織姫命(みぞくいひめのみこと)、左座に大己貴命、右座に少彦名命をお祀りしています。
※溝織姫命は水の流れに関連する神とされます。
創建は白雉元年(650年)と伝えられ、出羽でおこった蝦夷の乱に関連し祀られたとも
考えられています。
古書「三代実録」や延喜5年(905年)に作られた「延喜式神名帳」にも
その名が記載された古社です。
神仏分離以前、由豆佐賣神社は、別当寺であった「真言宗豊山派大日山長福寺」の
観音堂として信仰の対象になっていたとのこと。
中世には僧徒などから「龍蔵権現」「湯蔵権現」などと呼ばれ、
古くから湯田川温泉鎮護の神社として崇拝されてきました。
鎮座地は湯田川の温泉地。御祭神は水の神様。社名の「由豆佐賣(ゆずさめ)」は、
「湯出」に由来していると思われます。
由豆佐賣神社の鳥居
たまたま訪れた湯田川温泉の地で出会った神社。式内社としってびっくり。
参拝は2011年7月11日
乳イチョウ
山形県指定天然記念物に指定。
樹高は37mで、県内有数の銀杏の巨樹。
大枝からは大小数本の乳柱が垂れ下がっている
拝殿
安永年間(1775年ごろ)の造営。
かつては長福寺の観音堂であり、十一面観音が祀られていた
御本殿
明治15年(1882年)に庄内の宮大工棟梁・高橋兼吉により造営。
拝殿の後ろに階段をつくり、その上に御本殿がある。
神仏分離令後に、神社らしい構造に作りなおしたのだろう
拝殿の向かって右手には社務所(祭祀場?)的な建物
階上に祀られた二つの宮。
今の長福寺から、由豆佐賣神社にわたる広い境内には、
與喜天満宮、諏訪神社などが勧請されていたという。その名残だろう
参道
境内に掲げられた由緒書き
拝殿
神社の社殿とは思えない造り。
神仏習合時代の密教寺院の面影を残している
参道を包む緑。気持ちがよい場所
参道に祀られた祓戸大神
與喜天満宮
古峯神社
境内の向かって右手に階段