熱田神宮
愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
熱田神宮(あつたじんぐう)
尾張国三宮、旧官幣大社
御祭神は、熱田大神です。
※熱田大神は、「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ、別称:草薙神剣・くさなぎのみつるぎ)」の御霊代として
よせられる天照大御神とされます。
相殿に、草薙神剣とゆかりの深い、天照大神・素盞鳴尊・日本武尊・宮簀媛命・建稲種命をお祀りしています。
創祀年代の詳細は不明。
三種の神器の一つである「天叢雲剣(草薙神剣)の御鎮座に始まります。
※天叢雲剣(草薙神剣)が祀られる前に、地主神を奉祀していたとも伝えられています。
「天叢雲剣(草薙神剣)」は、「須佐之男命(すさのおのみこと)」が倒した「八岐大蛇」の尾から
出てきたとされる剣です。
その後、須佐之男命は天照大神にその剣を奉納。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の「天孫降臨」の際には、
「三種の神器」の一つとして地上に降りてきました。
第12代・景行天皇の御代には、「日本武尊」が天叢雲剣を帯同し東国を征伐。「草薙神剣」の名は、
遠征途中の逸話から名づけられたものです。(草薙神社参照)
日本武尊の没後、妃である「宮簀媛命」が神剣を熱田に奉祀。現在に至ると伝えられています。
正門の鳥居(一の鳥居)
熱田神宮は、「神宮前駅」前に鎮座。
今回の参拝は2009年10月12日、日の出直後の時刻。(2年ぶり2回目の参拝)
参拝日は、「本殿遷座の奉祝祭」が行われていた
正門の鳥居
参道に掲げられた「本殿遷座祭」の提灯
参道
社叢を含む境内の面積は、約8800坪と広大。
楠、ケヤキ、樫など多種の樹木が植えられている
表参道・右手の「楠御前社(くすのみまえしゃ)」
御祭神:伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・
伊弉册尊(いざなみのみこと)
参道に祀られた「徹社(とおすのやしろ) 」
祭神:天照大神和魂
朝日が美しい
表参道にかかる神橋
神橋の隣にかかる「二十五丁橋(にじゅうごちょうばし)」
板石が25枚並んでいるところからこの名がついている
南神池
表参道の二の鳥居
の鳥居前、放し飼いの名古屋コーチン(?)
参道右手のご神木・大楠
樹齢約1000年。素晴らしい
大楠
信長塀(のぶながべい)
織田信長が、桶狭間戦勝のお礼として奉納した
築地塀(ついじべい)
社殿前の三の鳥居
三の鳥居側から「本宮(ほんぐう)」を望む。
時刻は6:30。まだ人はまばら
本宮(ほんぐう)
かつては尾張造りの社殿だったが、三種の神器奉斎の社であることから、
明治26年に「伊勢の神宮」とほぼ同様の社殿配置・規模の神明造りに
改築されたとのこと
本宮の拝殿(四尋殿・よじんでん)
本宮の拝殿(四尋殿・よじんでん)
この四尋殿内で、遷座祭の祭祀が執り行われる
四尋殿の廻廊
四尋殿の千木
四尋殿より、内拝殿「外玉垣御門(とのたまがきごもん)」を拝する。
東西には翼廊
拝殿から順に「外玉垣」「内玉垣」「瑞垣」(みずがき)の垣があり、
その奥に御本殿
境内の左手より望む「本宮」。中央やや左に拝殿(四尋殿)
真新しい神楽殿。美しい
神楽殿の横をぬけ、土用殿へ
土用殿(どようでん)
かつて草薙神剣が奉安された御殿
境内の右手、清水社に向かう参道。
澄んだ空気漂う素晴らしい場所
境内の右奥。御本殿の右に鎮座する「清水社(しみずしゃ)」
御祭神:罔象女神(みずはのめのかみ)
心洗われるすごい場所
清水社裏手の清水所。
朝日に照らされた蒸気がキラキラと舞っていた
清水社近くの風景
ご神木の楠
御田神社(みたじんじゃ)
御祭神:大年神(おおとしのかみ)
龍神社
清水社の参道から、本宮近くに戻ってくる。
正面に「西楽所(にしがくしょ)」。5月1日に舞楽神事が奏される場所
西楽所近くの「ならずの梅」
花は咲くが実がつかないので、この名がついた
大幸田神社(おおさきだじんじゃ)
西楽所近くに鎮座。御祭神:宇迦之御魂神
六末社
左より、乙子社、姉子神社、今彦神社、水向神社、素盞嗚神社、日長神社
本宮側から正門側へと、表参道と並行に通る参道を歩いていく
社叢の木々。繊毛のような草が幹にびっしり生えている
左手に「東参道の鳥居」が見える
社叢内にある「清雪門(せいせつもん)」
別称・不開門(あかずのもん)
摂社・南新宮社(みなみしんぐうしゃ)
御祭神:素盞嗚尊(すさのおのみこと)
朱塗りの社殿が美しい
正門鳥居の右。社叢内に祀られた
「孫若御子神社(ひこわかみこ)」
御祭神:天火明神
正門鳥居の右。社叢内に祀られた
「日割御子神社(ひさきのみこ)」
御祭神:天忍穂耳尊
別宮・八剣宮(べっくう・はっけんぐう)
正門鳥居の左に鎮座。
元明天皇和銅元年(708年)に勅命により神剣をつくり、これをお納め祀ったことが創始
別宮(八剣宮)・御本殿
御祭神は、本宮と同神
別宮近くの「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」
御祭神は、乎止與命(おとよのみこと)
※宮簀媛命の父君
上知我麻神社の左右には事代主社、大国主社が配されている
別宮の鳥居。その奥に正門の鳥居(一の鳥居)
境内のほぼ中央にある宝物館。
重文の宝刀や長刀がすごい。
拝観時間 午前9時~午後4時30分
西門の鳥居近くにある菅原社
一度境内を出て、国道19号線沿いを北に歩くと下知我麻神社。
旅行安全の御利益があるのだという
10時くらいの本宮。多くの人で賑わっている。
境内では1週間をかけ、様々な祭祀や催し物が行われる