豊受大神社(元伊勢外宮)
京都府福知山市大江町
豊受大神社・元伊勢外宮(とようけだいじんぐう・もといせげくう)
御祭神は、豊受大神(とようけのおおかみ)です。
相殿に、日子番能邇々杵命(ひこほのににぎのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、
天太玉命(あまのふとだまのみこと)をお祀りしています。
第10代・崇神天皇の御代、天照大御神の神霊を「豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)」の身に憑け、
倭の「笠縫村(かさぬいむら)」への遷座が行なわれます。
その後、第11代・垂仁天皇は、「天照大御神の神霊」を豊鍬入姫命から「倭姫命(やまとひめのみこと)」に移します。
倭姫命は天照大御神のご神勅にもとづき、神霊の鎮座地を求め、丹波、大和、伊賀、近江、美濃などを巡行する旅に出ます。
この巡行中、この地に立ち寄り宮殿を建立。「天照大御神」を奉斎し、
この時御祭神である「豊受大神」を合わせお祀りしたのが当社の創祀と伝えられています。
その後、天照大御神はこの地を離れますが、豊受大神はこの地に鎮まることとなりました。
そして第21代・雄略天皇の御代、伊勢に鎮座していた天照大御神からの「豊受大神を吾がもとに呼び寄せよ」
とのご神勅があり、「豊受大神」はこの地を離れ伊勢国度会の地に遷座することとなります。
これが現在の「伊勢神宮・外宮」となります。
当社は豊受大神の御神徳を仰ぎ、「元伊勢豊受大神宮」と称し、現在に及んでいます。
参道の階段
福知山市の住宅地内に鎮座。
参拝は2009年3月下旬
階上の木の鳥居
聖域感が溢れ出ている
望む境内。正面に拝殿
御社殿
前方左に多賀之宮、中央に拝殿、右に小さく土之宮の屋根が見える。
拝殿の背後には御本殿
拝殿
屋根とは独立した向拝。造りは出石神社に似ている
拝殿左の多賀之宮
拝殿右の土之宮
御本殿
格の高さを感じる佇まい。思わず見惚れてしまう
御本殿の屋根
数多くの境内社が、御社殿の周囲を囲んでいる珍しい境内
御社殿左の境内社群
左より、御幸神社、天田神社、蜂須神社、若宮神社、榊森神社、
和幣神社、御劒神社、大若神社、鏡作神社、智恵神社
御社殿背後の境内社群
左より、月宮、龜原神社、種木神社、瀧之神社、東羅神社、
金刀毘羅神社(中央に位置)、
篷戸神社、神南神社、鹿嶋神社、繁昌神社、風宮
金刀毘羅神社
御神木と境内社(篷戸神社~風宮)
御社殿右の境内社群(1)
左より、横河神社、青榊神社、保浪神社、平岡神社、
礒之神社、甲之神社、小篠神社
御社殿右の境内社群(2)
左より、白鬚神社、福徳神社、南之神社、榊原神社、姫若神社、
椿本神社、祓戸神社、日吉神社、酒造神社、保養神社、岩崎神社
御社殿左手を囲む境内社群(1)(2)
境内社群の一つひとつが強い存在感を放っている。
特に別宮の四宮(多賀之宮、土之宮、月読宮、風宮)は大切に祀られている気がした
豊受大神社の社叢。
豊受大神社をあとにし、この地より約3kmほどの場所に鎮座する
元伊勢・皇大神社に向かう。