阿須賀神社
和歌山県新宮市阿須賀1-2-25
tel:0735-22-4005
阿須賀神社(あすかじんじゃ)
熊野速玉大社・境外摂社
御祭神は、事解男命(ことさかのおのみこと)です。
※事解男命は、黄泉国で伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が伊邪那美命(いざなみのみこと)と出会い、
交わした言葉から生まれた神とされています。
配祀神として、熊野三所大神がお祀りされています。
※熊野三所大神・・・熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ・伊弉諾尊)、
熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ・伊奘冉尊)、家津御子大神(けつみこのおおかみ・素盞鳴尊)。
社伝では第5代・孝昭天皇の代の創建とのことですが、詳細は不明。
境内からは弥生時代の遺跡が発掘されており、付近には神奈備(神がいる山)・蓬莱山(ほうらいさん)がそびえ、
かなり古くから信仰の地となっていたようです。
平安時代、熊野権現が信仰の対象となってからは、事解男命が熊野速玉大社より勧請。
本地仏として大威徳明王が祀られました。
平安時代後期からの熊野参詣では、阿須賀神社に参詣することが常であったと見られ、
「中右記」には「参阿須賀王子奉幣」と記されており、当時は王子社(熊野古道に祀られた、熊野権現の御子社)
としての扱いを受けていたようです。
阿須賀神社の鳥居
新宮駅から500m、熊野川の河口沿いに鎮座。
河口には神奈備(神がいる山)・蓬莱山(ほうらいさん)がそびえている
参道の先に二ノ鳥居。
背後には「蓬莱山」がそびえている。
神奈備・蓬莱山(標高48m)
かつてはこの蓬莱山がご神体だったのではないかと考えられている。
この地には、秦の「徐福」が始皇帝の命により、不老長寿の薬を求めて東海へ船出し、
ここに漂着したとする伝承があり、その伝説にちなみ近世に「蓬莱山」と名づけられた。
阿須賀神社より徒歩5分の地にある「浮島の森」
境内
正面に拝殿、右に稲荷神社。背後に蓬莱山
拝殿
朱と白のコントラストが美しい
御本殿
御社殿向かって右手の稲荷神社
稲荷神社の向かって右手に祀られた「徐福之宮」
稲荷神社と御本殿の社殿
御本殿の向かって左手に祀られた子安社
復元された竪穴式住居
阿須賀神社に隣接する、歴史民俗資料館
仰ぎ見る蓬莱山
翌日の昼、熊野川の対岸から望んだ蓬莱山。
ここだけこんもりと小山ができているのは違和感がある。
古代に造られた人工的な山(古墳)なのではないだろうか
阿須賀神社より徒歩2分の地にある「徐福公園」
阿須賀神社より徒歩5分の地にある「浮島の森」
新宮駅周辺には、史跡等が点在している。
(神倉神社、熊野速玉大社、王子神社、新宮城跡、仏寺など)
時間があれば、レンタサイクルで史跡めぐりをしても
よいかも知れない