玉置神社
奈良県吉野郡十津川村大字玉置川
玉置神社(たまきじんじゃ)
御祭神は、国常立尊、伊弉諾尊、伊弉冊尊、天照大御神、神日本磐余彦尊です。
創建は、第10代・崇神天皇の御代。王城火防鎮護と悪魔退散のため、創建されたと伝えられています。
鎮座地は、大峰山系の霊山の一つ・玉置山(1076m)の山頂近く。
天安2年(858年)に天台宗「智証大師」が玉置山に入山し、その後神仏習合となります。
神仏習合時代には、境内に別当寺の高牟婁院をはじめ7坊15ヶ寺があり、「熊野三山の奥の院」として知られ、
修験道場として栄えました。
※「熊野本宮大社」には、玉置神社の遥拝所があったとのこと。
上古に、神武天皇がこの地で兵を休め、「十種神宝の玉」を置き、武運を祈願したことから
「玉置(たまき)」の地名がついたとされています。
玉置山(たまきやま・1076m)に向かう途中の展望。
山頂近くには、なんと雲海が広がっていた
山頂の駐車場からの展望。
まさに絶景。
新宮のホテルを5:30に出発し、山頂に到着したのは7:00前。
いやー、遠かった
玉置神社・参道入り口の鳥居。駐車場のすぐ近くに立っている。
住所は奈良県だが、和歌山県に隣接。
参拝は2009年9月下旬の早朝
延々と続く山中の参道
写真の岩は溶岩が固まったものらしい。
この玉置山は、海底火山の噴火によって隆起した山のようだ
参道の鳥居
さらに参道は続く
しばらく歩くと、突然あたりが明るくなり、
神気と杉の香りが漂いだす
参道に現れるご神木「神代杉」
荘厳、すごい。気のミストを発しているかのよう
参道。すでに神域に入っているのだろう。
雰囲気がさっきまでと随分違う
境内入り口の鳥居。
神域感あふれるものすごい場所。しばし呆然。
鳥居をくぐるには心の準備が必要だ
境内正面に御本殿。
圧倒的存在感。その造りも見事だが、境内全体から発せられている
神気のようなものの密度がすごい。
まさに聖域
御本殿
あまりのすごさに涙が出そうだ
御本殿
御本殿ごしに朝日を拝する
御本殿の向かって左手に祀られた、
末社・神武社(御祭神:迦具土神・速玉男神・高倉下神)と
末社・若宮社(御祭神:春日神社・住吉神社・八幡神社)
※若宮社は写真右
背後には見事な杉の木。境内には多数の巨杉が乱立している
末社より、背後の杉の木を仰ぐ。
これだけで心が洗われる。この地にきて本当に良かった
末社と御本殿
二末社から視線を左に向けると、
大日堂社(左)と神輿殿(右)がある。
境内全体がそうだが、神仏習合時代の名残が強く残っている
二末社の裏手に引き戸の門があり、その門をくぐると「夫婦杉」が姿を表す。
あまりの神厳さに少しショックを受ける
夫婦杉の先には「神代杉」。
この杉は参道の途中で見たものだ。
いやーすごい。まさに神の御木。樹齢は約3000年とのこと。
神代杉
御本殿。背後には夫婦杉
光が射しこむ境内。
9月下旬、時刻は8:00ごろ。
この時に参拝できたことも御縁。この御縁に心から感謝
梵鐘(国指定重文)
高さ:84.2cm、口径:46.8cm。
社務所の横に配されている
社務所をこえると、いくつかの摂社・末社が祀られている。
写真は三柱社の鳥居
摂社・三柱社
御祭神は、倉稲魂神・天御柱神・国御柱神
屋根に朝日
先に進むと、西真王水神を祀る水神社の社
奥の鳥居は玉石神社への参道鳥居
玉石神社参道の風景。
この玉置山の森は、
森林浴の森100選にも選ばれている森でもある。
確かに納得。すごい森だ。
鳥居と参道。
参道。この森の道を歩いているだけで癒される
参道には霊気あふれる杉の木が乱立している
鳥居と森
末社・玉石社
御祭神:大巳貴命
社はなく、垣内には数本の杉の木と石
玉石社のすぐ後ろには、「霊石三ツ石神祠」
玉置の森
玉石神社の参道を戻り、一度境内に戻る。
そして別の登山道を登り、白山社へと向かう。
写真は、社務所付近より見上げる空。雲ひとつない見事な青空だ
白山社参道から拝した三柱社の社殿
白山社の参道にたつ「いわれ杉」
末社・白山社
御祭神:菊理媛命
社はなく、この大岩がご神体
感動の余韻を味わいながら帰途につく。
滞在時間は1時間強だが、心の底に響く貴重な体験をさせていただいた感じだ
駐車場に戻り、見下ろす山々。
感謝の思いだけが沸き起こる
玉置神社の境内案内板
玉置神社・参拝メモ
参拝は2009年9月下旬の早朝。
熊野三山詣の合間に気軽な感じで参拝。
登山道は、狭く急な坂道が続く。
鎮座地である玉置山は標高1000m強。
途中、ガス雲の中通り、山頂近くに至ったときには、眼下に雲海が広がっていた。
玉置神社の境内は、社叢も含めて聖域そのもの。
人里離れたまさに秘境といった感じの場所。
滞在時間は30分ほどを予定していたが、そのすごさに感動し、長時間の参拝となった。
事前知識少なく、気軽な感じで入山した自分を反省した。
今回この地に足を運べたこと、
参拝時の時間や天気が素晴らしかったことに心から感謝いたします。