粟嶋神社
鳥取県米子市彦名町1404
粟嶋神社(あわしまじんじゃ)
御祭神は、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。
大己貴命、神功皇后が合祀されています。
※「淡島神(あわしまのかみ)」として、少彦名命をお祀りしています。
伯耆国風土記には、国造りを終えた少彦名神が「粟島(あわしま)」から
常世の国へ渡って行ったとする記述があります。創建は不詳。
鎮座地は小高い丘になっており、神の宿る山(神奈備・かんなび)として信仰の対象となっていました。
この丘は江戸中期までは中海に浮かぶ小島でしたが、末期に埋め立てられて陸続きとなりました。
粟嶋神社の一ノ鳥居。
米子空港から車で15分の地に鎮座。
鳥居の背後にある山は、神の宿る山としてかつて信仰の対象だった
原生林に包まれた参道の階段。
石段の数は188段。けっこうきつい
狛犬
頂上に建つ神門。
太い注連縄が印象的
境内
鬱蒼とした杜に包まれた神秘的な雰囲気のある境内
拝殿
拝殿の上に御本殿の屋根が見える。
地面の緑苔が美しい
拝殿前の石灯篭
拝殿の注連縄
御本殿
御本殿(背面より)
境内の地面を覆う黄緑色の苔。
なんとも幻想的
御本殿の後ろに設けられた「出雲大社遥拝所」
出雲大社遥拝所からの展望
広がる中海の向こうに島根県を望むことができる
中海
神社が鎮座する粟嶋は、かつてこの中海に浮かぶ小島だったという。
少彦名命が常世へ旅立ったとされる伝承地、粟嶋。
しばし神話の世界を空想し楽しんでみた
拝殿側から境内を望む
荒神宮
山の中腹付近に鎮座
豊受宮
御岩宮祠(おいわきゅうし)
御神体の少彦名命が粟嶋に舟で到着され、
最初に上陸した場所と伝えられている。
この岩は、「神の依代」として古代より信仰の対象となっていたという。
静の岩屋(しずのいわや)
人魚の肉を食べ、不老不死となった娘の伝説が残る岩屋。
「八百比丘さん(はっぴゃくびくさん)」とも呼ばれている
さまざまな伝説が残る地、粟嶋。
実に興味深い場所だった