熊野大社
山形県南陽市宮内3476-1
熊野大社(くまのたいしゃ)
御祭神は、熊野夫須美大神 (くまのふすみのおおかみ・伊弉冉尊)、
熊野速玉大神 (くまのはやたまのおおかみ・伊弉諾尊)、熊野家津御子大神 (くまのけつみこのの・素盞嗚尊)です。
創祀年代は不明。
再興は、大同元年(806年)。朝廷の統治が充分でなかったこの地方に、平城天皇が中央の崇敬篤い
「紀州・熊野権現」を勧請しました。
清和天皇の命により東北の地を行脚した「慈覚大師」は、貞観6年(864年)、御本尊として
「弥陀・薬師・観音」の三像と「大黒像」を納めます。
また、「源義家」は戦勝を感謝し、康平6年(1063年)に「紀州・熊野権現」を再勧請し、
日本第一大霊験権現と称し、その後も武門の崇敬も厚く、歴代領主からも深く信仰したと伝えられています。
日本三熊野(他は、紀州の熊野三山(本宮・新宮・那智)、軽井沢の熊野皇大神社)の一つに数えられ、
修験者の霊場としても 名高く、熊野修験の一大霊場として栄えたと伝えられています。
熊野大社の一ノ鳥居
新幹線「赤湯駅」下車、タクシーで10分ほどの宮内の地に鎮座。
参拝は2009年10月31日
参道
現在、NHKの大河ドラマで「天地人」が放映中。
山形の駅や観光地には「天地人」の旗が立っていた
境内入り口
色づいた木々が実に美しい。右側に立つのは天然記念物の大銀杏
土社神社(どしゃじんじゃ)
ご祭神:加具郁知神、蛭子神、埴山姫命。
建立は室町時代と伝えられる
境内入り口
非常に落ち着いた、雰囲気のよい佇まい。心が洗われるようだ
参道の階段
階段途中に祀られた、幸神社(さいわいじんじゃ)
ご祭神:猿田彦命、天細女命
左より、大宮子易神社、青麻神社、山神、
古峯神社(碑のみ)
幸神社より参道を望む。
清々しい空気に満ちた素晴らしい場所
階段途中に鎮座する、月山神社(左)、湯殿山神杜(右)
大社神社(おおやしろじんじゃ)
ご祭神:地主神
階上。右に熊野大社の拝殿
熊野大社・拝殿
あまりの美しさと強烈な存在感に驚き
独特な屋根の形状。
雰囲気が出羽神社に似ている
屋根につけられた鬼瓦
拝殿。奥に見えるのは八幡神社
拝殿
大きな鈴と見事な龍の彫刻が印象的
拝殿
拝殿に相対する形で建つ神楽殿
拝殿後ろの弊殿
最初、御本殿かと思った
拝殿、弊殿の真後ろに位置する「本宮(ほんぐう)」
ご祭神は、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ・伊弉冉尊)
本宮背面の装飾:「波に兎(なみにうさぎ)」
この波を模した装飾の中に三羽の兎が隠されている。
すべて見つけた者は、お金持ちになり、長寿になると伝えられている
本宮の向かって左手に祀られた、「三宮神社・本殿」。
熊野三山の「那智社」にあたる。
ご祭神は、熊野家津御子大神 (素盞嗚尊)
本宮の向かって左手に祀られた、「二宮神社・本殿」。
熊野三山の「速玉社(新宮)」にあたる。
ご祭神は、熊野速玉大神 (伊弉諾尊)
立ち並ぶ熊野三山勧請の御本殿。
左より、三宮(那智社)、本宮、二宮(速玉社)
二宮の向かって右手に座す、「皇太神宮」
皇太神宮の右手に並ぶ社。
左より、厳島神社、白山神社、義家神社、景政神社
和光神社(わこうじんじゃ)
和光神社より境内を望む。
時がたつのを忘れ、しばし佇む
熊野大社社殿の左手にも多くの社が祀られている。
拝殿の脇には「八幡神社」
左より、愛宕神社、保呂羽神社、羽黒神社
菅原神社
千手堂、雷神社
稲荷神社
杉の木が林立する、たいへん気持ちのよい境内。
境内には社が多く、ゆっくり参拝すると1時間以上はかかるだろう。
神仏習合時代の名残を色濃く残す「熊野大社」。
それぞれの社の案内板には「本地仏」も明記されている
熊野大社参拝メモ
参拝は2009年10月31日の9:00ごろ。
新幹線で赤湯駅下車。そこからタクシーを利用した。
※熊野大社の最寄り駅は、山形鉄道の「宮内駅」だが、本数が少ない。
赤湯駅から熊野大社までは、約4km。車だと10分ほどかかる。
神社から帰る際にはタクシーを呼ぶと良い。
(辻タクシー赤湯営業所:0238-23-3170)
赤湯駅にいるタクシーを呼ぶことになるので、神社に到着するまで10分ほどかかる。
赤湯駅発の電車は30~1時間に1本。
電車の時刻を調べ、参拝時間やタクシーを呼ぶ時間などを
予め計算しておくことをお勧め。