伊豫豆比古命神社
愛媛県松山市居相2-2-1
伊予豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)
御祭神は、伊豫豆比古命(いよづひこのみこと)、伊豫豆比賣命(いよづひめのみこと)、
伊與主命(いよぬしのみこと)、愛比賣命(えひめのみこと)です。
※伊豫豆比古命は湯の国の主宰神の意味を持ち神格化された呼び名、伊豫豆比売命はその妻神です。
※伊与主命は、応神天皇の御代に就任した、初代・久味国造。
※愛比売命は古事記に記された女神の名で、「愛媛県」の県名は「愛比売命」から名づけられたとのこと。
創祀の詳細は不明。
上古に「伊予豆比古命」と「伊予豆比売命」がこの地に船に乗ってやってきて、殖産の業を興し、
国土の開拓を行なったと伝えられています。
その二神をお祀りしたことを伊豫豆比古命神社の創祀とし、社伝では第7代・孝霊天皇の御代に鎮座したと
伝えられています。
延喜式神名帳に記された「伊豫豆比古命神社(小社)」に比定されます。
※名神大社の伊豫神社に当てる説もあります。
街道に立つ伊豫豆比古命神社の一ノ鳥居。
何と、かつてこの地には海が広がっており、
御祭神・二神が船で到着したと伝えられている。
※もしそうなら松山市の市街地は、かつては海の中ということになる。
(ちなみに鎮座地は海から6kmほど離れている)
二ノ鳥居。天気は雨
楼門
楼門横に立つご神木・楠
慰霊碑
境内。階上に拝殿。
参拝した日は参道階段付近で工事を行っていた
楼門をくぐった右手に鎮座する「児守神社(こもりじんじゃ)」
ご祭神は、天之水分命、木花開耶姫命
児守神社の左隣には、「勝軍八幡神社(かちいくさはちまんじんじゃ)」
境内の向かって左手に鎮座する「御倉神社(みくらじんじゃ)」
ご祭神は、宇迦之御霊神
拝殿
拝殿の額
拝殿と御本殿を囲む廻廊
廻廊の中から御本殿の屋根を望む
拝殿の前に祀られた「奏者社(そうじゃしゃ)」
ご祭神は、潮鳴栲綱翁神
舟山
御祭神がこの地に舟で辿り着いた際、地主神であった翁神が
舟の綱をくくりつけた岩である、との伝承が残されている
境内。左に楼門。
雰囲気のよい落ち着いた境内。
とても清々しい印象の神社だった